念のために:「崇」と「祟」は別字

 タレント・山田まりやが昨年12月29日に出産した第1子となる男児の名前が「崇徳(むねのり)」であることを自身のブログで公表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130225-00000035-dal-ent

 健やかな成長をお祈りいたします。
 ともかく、崇徳天皇キターということでネット界でも話題になったのですが、びっくりするコメントがたくさんございまして・・・一例→ 山田まりやの子供 祟徳(むねのり)は怨霊の名前 : 自由な日記

 「崇」(あがめる)を「祟」(たたる)と混同している人が多過ぎる・・・。いうまでもなく「崇徳」でして「祟徳」ではありません。

(左が「あがめる」、音は「スウ」、山へん。右が「たたる」、音は「スイ」、示へん)
 崇徳天皇にせよ、あるいは崇道天皇にせよ、かつては怨霊(御霊)とされていたという認識から勘違いしてしまったのがこの混同の原因だろうと推察しますが、

 「祟神天皇」orz 戦前であれば不敬罪である・・・w 「たたる」(変換)→「かみ」(変換)→「てんのう」(変換)、あるいは「たたりがみ」(変換)→「てんのう」(変換)とうちこんでいるのだろうか。
 しかし、このグーグル先生の検索結果を見て不審なのは、最初にWikipediaの「崇神天皇」の項を出してきていることです。御覧になればわかると思いますが(崇神天皇 - Wikipedia)、このページには(当然ですが)どこにも「祟神」の表記は出てきません。一体何事?
 「祟徳」「祟道」「祟神」その他の検索に対しては、Googleお得意の「次の検索結果を表示しています:」で「崇徳」「崇道」「崇神」と明示すべきだと思うよ。