五畿内の国々を挙げるときの順序
こんなツイートを目にしました。
大阪国際空港によれば、
中央棟にあるサインのデザインにはどういう意味があるのですか?
サインの右側に空港の名称「大阪国際空港」。
左側に五畿内(*1)の名称「大和・山城・摂津・河内・和泉」。
背景には北摂や六甲山の山並みと五重塔やお寺をデザインしました。
大阪国際空港は近畿(畿内)の中心に位置する内陸型空港であり、交通の結節点であるため、利便性が高いことをアピールしています。
(*1) 五畿内(ごきだい):奈良時代から使われ始めた都の周辺地域のこと http://www.osaka-airport.co.jp/faq/q4_004/
とのことでした。しかし、この序列は一体何に基づいているのでしょう。
『和名抄』や『延喜式』の頃からずっと「山城・大和・河内・和泉・摂津」という挙げ方だったはず(もちろん、奈良時代には「大和」のほうが上だったので、それはいいのですが)。謎です。まあ、和泉国は河内国より分かれた(『続日本紀』天平宝字元年五月乙卯)新参者で、格式としては摂津国(上国)は和泉国(下国)より上位ですが。でも、それをいったら、河内国は「大国」だしなぁ・・w
やはり、「中心」に摂津を置こうということだったのでしょうか。