ニホンピロウイナー号、逝去

巨星墜つ、という慣用句がまさにふさわしいですな・・・。
もちろん、現役の姿は生では見たことがありません。しかし、この馬の戦績を見ると、つくづく時代性というものを感じます。
このブログでも何度か話題にのぼったタイキシャトル号は、短距離馬で初のJRA顕彰馬になりましたが、もしニホンピロウイナー号が何年か後に生まれていたら、その最初の栄誉は果たしてどちらに行っただろうか。1600メートル以下のレースは18戦14勝、2着が3回、と無敵を誇りましたが、短距離専用の馬は当時、正当に評価されなかったという。そんな時代だった。それでも、グレード制導入(84年)以降に活躍できたのは、不幸中の幸いだった、とも思う。マイルCS安田記念、そしてマイルCSの連覇、とマイルGIを3連勝。そんな離れ業をやってのけたのは、ほかにはタイキシャトル号しかいない。
愛息メガスターダム中京記念優勝を見届けるかのようにして、亡くなりました。ご冥福を祈ります。ヤマニンゼファー号を通じて、この血脈がますます栄えることを期待したい。