沈丁花

今年は蕾が開くのが遅く、庭の沈丁花は未だに咲きそろっていません。漢名は「瑞香」、あるいは「睡香」。あるお坊さんが岩の上で昼寝をしていたら、夢のなかで非常に強い薫りを聞き、目が覚めてからその元を尋ねて見出した花だから「睡香」と名付けた、という説話が残されています(『清異録』、『五雑俎』など)。
万葉集(巻5・九○四、巻10・一八九五)や古事記に出てくる「三枝」(さきくさ)は沈丁花を指すという説がありますが、大陸から移植されたのはもっと後世でしょう。漢詩に詠まれるようになるのも、宋の時代以降ですし。


最も愛するアロマの一つです。
沈丁花のリキュールって、ないですかね?