馬関連トピック

13日、日本調教馬として初の海外GI(98年モーリスドゲスト賞-仏G1)を制したシーキングザパール(牝11)が、現地時間10日に繋養先のケンタッキー州レーンズエンドファームで死亡していたことが分かった。外傷などは見られず、詳しい死因は判明していない。

さようなら、東洋の真珠。空の上から、子供たち *1 を見守ってください。
モーリスドゲスト賞は、実は見てないのですけど、あのNHKマイルCはしびれましたよ・・・。あまりにも早過ぎる死に、ショックを受けました。
しかも死因不詳とは・・・。失礼を申し上げるつもりはありませんが、本当に大切に扱われてきたのでしょうか。愛着を感じるファンも多かったであろう日本で繋養してあげたかった。
今週はもう一つの訃報。こちらの馬は、名を成し、天寿を全うしました。思い残すことはないでしょう。

現地時間10日、世界各国で多くの名馬を輩出したリファール Lyphard(牡36)が、米・ケンタッキー州のゲインズウェイファームで死亡していたことが分かった。

素晴らしい後継種牡馬を量産し、ブルードメアサイヤーとしても大きな存在感を示していましたね。去年亡くなったモガミ号、そして、1999年に早世してしまった愛息ダンシングブレーヴ号と一緒に、天国の牧場でくつろいでください。
(競馬ウォッチャーには常識ですが)読者のみなさまにも情報提供。父がサンデーサイレンス系、母の父がリファール系の馬はニックスなので、要注意です。例えば、バブルガムフェロー、ロサード、メイショウオウドウ、そしてディープインパクトもそうですね。インパクトは父がサンデーサイレンスで、母の父は AlzaoAlzao はリファールの子供)。仕上がりの早さが特徴です。
今週はお別れが多い。

現地時間13日、昨年の米年度代表馬で、5月30日の今季初戦・メトロポリタンH(米G1)を圧勝していたゴーストザッパー Ghostzapper(牡5、米・R.フランケル厩舎)が、左前脚の種子骨を骨折していることが判明。急遽、現役を引退し、06年から生まれ故郷であるケンタッキー州アデナスプリングスで種牡馬入りすることになった。

ディアデラノビアも骨折が判明して、アメリカン・オークス遠征を断念したという報が。嫌な予感的中。前にも書いた通り(http://d.hatena.ne.jp/consigliere/20050526)、シーザリオも休んだほうがいいでしょう・・・。
Ghostzapper に話を戻せば、古馬のなかでも著しい充実ぶりで、今年も年度代表馬第一候補だっただけに、関係者の心中を察するに余りあります。ちなみに、Adena Springs には、Ghostzapper の父である Awesome Again 号も繋養されており、親父の種付け料は12万5000ドル、種付け頭数は91頭(昨年度)。親子揃っての種付けシーズンを迎えるのですが、こちらの“勝負”も見ものです。親父の方に一日の長がありそうですが。

*1:シーキングザダイヤのほかに、父 Storm Cat の仔、そして父 Giant's Causeway の仔がいるそうです。最終的には日本に連れてきたいですね