理不尽なことに対する説明責任

 「腐ってるな、日本競馬界は。」
 盟友から一報が。ニュースで確認しました。私も今やや冷静さを欠いています。

 昨年の2冠馬で、今年の天皇賞・春(GI)を制したメイショウサムソン(牡4、栗東高橋成忠厩舎)が、現地時間10月7日に仏・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏G1、芝2400m)に武豊騎手とのコンビで出走することがわかった。

 なんたる屈辱。これほどファンを馬鹿にする行為がまかり通っていいのでしょうか。
 ひょっとしたら、私らが知らない何か不可避な事情があるのかもしれないね。
 ならば、一言説明するのが筋だろう。武の日記には何も触れられていない。よっぽど良い言い訳を考えておく必要がありますね。武、どの面下げて石橋騎手に会うつもりだ。もちろん、何か事情があるのかもしれないけど。
 これでサムソンが勝ったとしても、釈然としない気持ちのままだろう。「サムソンは立派だ。しかし、背中に乗っているのは他人の馬を盗む泥棒だ」と。負けたら負けたで、あのホワイトマズル号のときの「世紀の駄騎乗」以上の批判が来るでしょうね。「五十嵐が乗っていれば・・・」(コスモバルク)、「高田が乗っていれば・・・」(ドリームパスポート)、なぜこういうことを繰り返すのか。
 人情はないのか。人を育てようという視点はないのか。
追記:

 また、レースでの騎乗者に関してはオーナー自身が高橋成師、石橋守武豊両騎手との間で直接話し合いを持ち、フランスでの騎乗経験が豊富な武豊が騎乗することになった。
(中略)
 ▼松本好雄オーナー 宝塚記念は2着でしたが負けて強しの競馬でした。私のこれまで所有した中でメイショウサムソンは最高の馬です。最高の馬を、世界最高の舞台に、最高の騎手で臨みたい。そんな私のわがままを、みんなが理解してくれました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070629-00000023-spn-spo

 失望した。
 武は「ダービーでの石橋さんの騎乗は最高でした」などと言っていたわけだ。固辞するのが筋ではないのか。「最高の騎手で臨みたい」・・・ならばデットーリペリエでも乗せたほうがまだ幾らかマシだ。