無反省

 JRAでは、15日に馬インフルエンザ感染馬の存在が確認されて以来、2回に渡って疫学検査を行ってきた。その結果、第一回目の16、17日の段階では、検査頭数967頭に対して陽性馬188頭、陽性率19.4%。さらに規模を拡大して行った20日、21日に行われた大規模な検査では2012頭に対して陽性反応を示した馬は181頭、陽性率9.0%ととなった。
 この検査によってJRA側は陽性率が減少傾向にあり、「事態は沈静化に向かっている」と判断。その後も発熱馬や出走予定馬への検査を続け、流行状況を分析した結果、実施が可能であると判断し、今回の開催に踏み切った。
 今週の出走登録に関しては、明日23日に通常より4時間早い8時から投票を受け付ける。1500頭を超えるとみられる出馬投票全頭に検査を実施。陰性馬のみが抽選の対象となり、21時頃に出馬表を発表する。
 また、出馬登録後に発症した場合は、獣医師の判断のもと出走を取り消すこととなる。

( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
 約10頭に1頭がインフルエンザに罹っていて「沈静化に向かっている」?
 先週の開催中止は何のためだったのか。感染拡大を極力防止するためだったのではないのか。こんな安易な判断で開催できるなら先週だって開催できたでしょう。特に、

 また、出馬登録後に発症した場合は、獣医師の判断のもと出走を取り消すこととなる。

の一節が、まさに危機管理能力の欠如を露呈していると言わざるをえません。要は、開催当日まで陰性の馬だって感染源になりうるというのでしょ?
 そもそも、防疫の初動態勢に問題あった組織がいくら「今は大丈夫」と力説したところで、誰が信用するというのだ・・・。