中国で刊行された論語の影印本の体裁がおかしい

 高橋智解題、呉国武・林嵩・沙志利校勘『影印日本《論語》古鈔本三種』(北京大学出版社、2013年)3冊がようやく手元にヽ(´ー`)ノ
 喜んで早速ぱらぱらとめくってみたのですけど、写真は悪くないです。

 しかし、何というか、目を通していると、底知れぬ「違和感」がありまして・・・たとえば、上の写真を御覧になって何かお気づきになりませんか?
 なんと、縦書きの典籍の影印なのに、左開き(左綴じ)になっているのです。私の撮影がまずくて数字が若干潰れていますが、ノンブルは左側が116頁、右側が117頁になっています。なので、読む時は見開きの左頁を読んで右頁に行くのです。さすがに最初は乱丁を疑いましたよ。
 どうしてこうなった。

 ↑こういう順番で読む。
 まあ、慣れればどうってことはない、と言われればそれまでです。それに、私は彼土で出版された影印本を多く目にしているわけではないので、ひょっとしたらこれが標準的な体裁になりつつあるのかもしれません。
 それでも、どうしてこうなった。