優駿牝馬(オークス) 東海S・予想

今年の樫の女王は、よほどの不運がない限り、あの方でしょう。もちろん、3歳のお転婆たちに「絶対の信頼性」を求めるのは無謀ですが、今年の桜花賞馬(ラインクラフト)を見ると、ね。


オークス 東京・2400メートル 3歳牝馬・G1 15:40発走

  ◎ シーザリオ (2枠4番)
  ○ エイシンテンダー (6枠11番)
  ▲ アドマイヤメガミ (3枠6番)
  △ ライラプス エリモファイナル エアメサイア 
スペシャルウィーク産駒から遂にG1馬か。敬愛するスペシャルウィーク号が顕彰馬に選出されなかった時点で、団体としてのJRAの位置づけは、軽蔑を通り越して諦観にまで達しましたが、産駒が活躍することで、殿堂入りの道が再度開けます。まあ、JRAに顕彰されようがされまいが、もうどうでもいいのですが。
最初から最後まで絶好の展開でレースをした桜花賞馬に対して、シーザリオは不利を受けながらのアタマ差2着。血統的には、もちろん距離延長はプラスですし、東京の2400なら馬が適度にばらけて、窮屈になることはないでしょう。
桜花賞馬のいないオークスは荒れやすくなりますが・・・。
そうなると、二着以下が波乱含みということでしょうか。対抗は、GI級の素質を持っている(はずの)エイシンテンダーで行きます。人気は薄いでしょうけど、初志貫徹です(チューリップ賞桜花賞の予想を参照)。先週・今週と府中を見れば分かる通り、外を回って追い込もうとしても、よほどのことがない限り、届かない。その点では、中ほどの枠だったことも幸運でしょう。一気の距離延長が不安ですが、こなせるんじゃないかと見ています。武厩舎2頭出しのもう一頭、ブリトンが援護できるか。
アドマイヤメガミ桜花賞敗北の原因は明らかです。本来は明々白々な追い込み馬なのに、最内枠を引いたために、やむを得ず先行策を取ってしまったから。エイシンテンダー同様、今回はやはり枠に恵まれたと見るべきで、切れ味ある末脚が見られるはず。私も(最内枠の不利を見越して)無印だったとはいえ、前走で人気が無さ過ぎだったのが気になります・・・。父はスペシャルウィークのライバル、エルコンドルパサー。母は、阪神牝馬2着があるアドマイヤサンデー。
ライラプス(5枠10番)は、東京コース得意ですし、「クイーンC勝ち」→「桜花賞では掲示板にすら載らず」、のパターンの馬といえば、過去にウメノファイバーチューニーダイワエルシエーロと、オークスでの復活劇が目立ちます。○や▲を付けてもいいくらいで、連対の可能性はかなり高いですよ。それから、早いペースになったり、後方に控えると苦戦するエリモファイナル(1枠1番)。今回は、展開上そのどちらにもなりそうにないので、3着はあってもおかしくないですね。父オペラハウスは、言わずと知れた長距離血統(昨日のオペラシチーを見よ)。過去数戦で、少しだらしないところを見せているエアメサイア(3枠5番)は評価を落として△まで。


東海S 中京・ダート2300メートル 3歳以上・G2 15:30発走

ごまかしの利かないレース。
  ◎ クーリンガー (2枠3番)
  ○ マルブツトップ (7枠14番)
  ▲ タイムパラドックス (4枠7番)
  △ ヒシアトラス ペルフェット アルファフォーレス
ここは相手的にもクーリンガーが若干有利でしょうか・・・?課題は距離ですが、先行馬にとって相性の良いこのレース、前の方で粘って少なくとも勝ち負けまで行くのは確実。
そうなると相手は?ということになりますが、マルブツトップですかね。アンカツオークスではなくて、こっちに出てくるのは、やはり何かあるのではないかと私の嗅覚が働いています(あまり当てにならない第六感ですが)。血統的にも距離はOK。実績的にも、クーリンガーに前々走で競り勝っています(そのときは斤量1キロ有利だったので、同斤量である本戦では逆転されると判断しますが)。
タイムパラドックスは今の日本で五指に入るダート馬ですが、前走と前々走の負け方が良くない。小回りが苦手?△ヒシアトラス(1枠1番)と同じで、使い詰めという感がどうしても拭えず、巻き返しは難しそう。あと、本命馬の充実ぶりを考えると、59キロ(クーリンガーより+2キロ)はちょっと酷でしょう。勝ち負けはあると思いますが、今回は強く推せないもどかしさ。
ペルフェット(2枠4番)の父、エリシオ号は、子供が全然走らないことで悪名高い *1 のですが、優秀な母方の血に期待をかけています。年齢的にもそろそろ大成してもいい頃だと思います。最後の詰めが甘いアルファフォーレス(6枠11番)は、クーリンガーと競ったときに、より早く息切れしそう。ヒモで。

*1:遂に今年、オーストラリアかどこかに売り飛ばされてしまいましたね。