ツルシノブ
庭木に蔓が絡まっている!と気づいてよく見たら、かわいらしい葉を持っていて可憐な印象。
「ツルシノブ」だそうです。知らなかった。庭に生えたことは今までなかった。
それにしても、wikipediaでは「カニクサ」の項が立てられていますけれど、明らかに「ツルシノブ」のほうが良い名だろ!
それに五音だし、なにしろ「蔓」(かづら)だし、「しのぶ」だし、どう考えても歌語に使えますよね。序詞や枕詞にぴったりな感じだ。奈良・平安時代に戻って歌人たちに教えてあげたい。
・・・つるしのぶ 忍びかねつも 絶えず思へば(第1句・第2句は、嘱目の景を詠んでください)なーんてね。
カニクサ(Lygodium japonicum (Thumb.) Sw.)は、シダ植物門フサシダ科に属するシダである。シダ類では珍しい、巻き付く形のつる植物である。別名のツルシノブはこれに由来する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B5
(中略)
長いつるを出して他物に巻き付いて登り、羽状に分かれた葉をつけるように見えるが、実はこのつるは茎ではなく、本当の茎は地下にある。蔓になっているのは、実は一枚の葉である。したがって、つるに見えるのは葉の主軸で、横に出る葉は羽片にすぎない。しかしながら、この葉の先端が無限成長するようになっており、その点では茎と同じ機能を持つ。
「一枚の葉」というのは見た目からの直感に反していて、びっくり。不思議な植物じゃ・・・
見渡すと、いろいろな草木に巻きついていた。