京王杯2歳ステークス・予想


このレースに出走したなかでは、グラスワンダーウメノファイバーと出世馬も出してきましたけど、この段階で完成された馬は、3歳以降はなかなか大成しませんよね。アメリカ競馬の傾向に近づくというのは、長期展望としてはよろしくないのですが。

  ◎ マイネルレコルト
  ○ オーヴェール
  ▲ レキシントンブルー
  △ キングストレイル コスモラヴアゲイン トーセンエンパイア


軸はマイネルレコルトで不動。有力馬が来週に回ったということで相手にも恵まれ(レコルトが唯一の重賞馬)、持ち時計もいいし、東京の経験はないけど、左回り・距離も問題なし。当日輸送だけが気がかりだけど、せめて連に絡むくらいしないと来月の本番は厳しい。4戦目にして、ついに真の実力が試されます。堀井厩舎+後藤ペアで、2001年のシベリアンメドウの再現を。
オーヴェールはデイリー杯の惨敗(7着)で人気を落とすと思うので、ここはおいしいです。前走の敗因はいろいろあると思うけど、ここは一叩きしたあとの上昇を見込みます。前々走の函館2歳は、レベルが高かったなかで4着と健闘し、鞍上もそのときの四位に戻りました。広いコース・距離短縮もいいと思います。
レキシントンブルーは、1400で1分21秒台(このメンバーのなかでは最速)を持っており、(父親譲りの)切れ味があるアドマイヤベガ産駒。安定感があります。あの直線の不利を跳ね返したききょうSの勝ちっぷりを見ると、やはりここでも勝ち負けはあるでしょう。
キングストレイルクローバー賞・いちょうSと僅差で1番人気を裏切り、詰めの甘さを露呈していますが、今回はペリエ騎乗ということでゴール前の勝負は期待できる。が、前走・前々走のように幼いところがまだ改善されていなければ、「?」。出走馬のなかで唯一のサンデーサイレンス産駒なので、仕上がりは問題ないでしょうが、気性面はやはり心配。
さて、このレースは、新馬戦を勝ち上がったばかりの馬や、キャリアが多すぎる(5戦以上)馬は切るのが定石ですが、デイリー杯では3勝のエイシンヴァイデンが敗れるなど、2歳戦では、やはり素質の高さにも注目しなければ・・・。そこで、コスモラヴアゲインとトーセンエンパイアをおさえる。コスモは距離伸びて良し。同厩舎のコスモサンビームは去年レコード勝ち、その後朝日杯も獲った。コスモ軍団なので、やはり気になります。トーセンエンパイアは、目下2歳戦で暴れまわっているフレンチデピュティ産駒ですし、母父カーネギーも仕上がりの早いマイラーを輩出することで有名。青田買いしておきましょう。