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今はドイツで種牡馬生活を営んでいるようですね。正直言って、世界水準からみれば、ちょっと取り残された感のある種牡馬です・・・。しかし、母系は優秀ですし、Scorpion や L'Ancresse、あるいはマンハッタンカフェの例を見ても明らかなように、 broodmare sire としての株は上がり続けるかもしれません。
Alleged凱旋門賞を連覇、70年代を代表する世界的名馬で、Ribot 系。リボーの直系は、成功馬を次々と輩出するわけではないのですが、ごくたまに大物を産み出したりする(先祖がえり?)ので、何かとお騒がせな血統ですね。
母は Bold Bikini 。自身も重賞馬 *1 で、母父 Boldnesian は、言わずと知れた、無敗の米国三冠馬 Seattle Slew のお父さん。
母母 Ran-Tan のことはよく知りませんが、母母母 Mehrabi は注目すべき馬で、あの Gallant Man の全姉にあたる。ギャラントマンといえば、名手 Shoemaker 騎手の Kentucky Derbyチョンボ事件 *2 で有名になってしまいましたが、アンバーシャダイサクラバクシンオーの母方にその血が流れており、日本でも血脈は絶えることはないでしょう。

こちらをどうぞ。卵かけご飯は良いよねぇ・・・。

http://www2.pref.shimane.jp/brand/nihonbashi/

それで急に思い出しましたが、「第一回日本たまごかけごはんシンポジウム」は明日からです(アクセスがあったのも、それが原因かな?)

http://www.tamagokake-gohan.com/

  • 「呉録」でお越しの方:

晋の時代、張勃 *3 の著作ですが、隋の時代の図書目録、『隋書』の経籍志によると、

晋有張勃呉録 三十巻 亡

と、「亡」とある通り、隋の時代にはすでに散逸してしまったと考えられます。ですから、基本的には、『三国志』の裴松之注が引用するものでしか、見ることができないということになります *4
日本に伝来した漢籍のなかにも、『呉録』を部分的に引用したものが幾つか残されています。参考までに、それら逸文をご紹介します。

諸葛恪将誅所坐聴事屋棟析 【天地瑞祥志巻十七】
会稽有禹廟自此始之也 【同上巻二十引呉録埋志】
九真郡多象日南亦饒之 【三部経音義巻二引呉録地理経
大湖湾曲分為五湖 【李★ *5 雑詠一百二十首注引呉地記】
燕留爪於舘★ *6 宮 【同上】
呉県西四十里有★ *7 山々上有石城呉王造美人宮於此歌舞 【同上】

*1:Garden State Stakes 勝者。New York Handicap 2着もある

*2:まあ、そういうわけで、事実上の二冠馬ではあるんですけど

*3:素性は不明です。

*4:宋書』の州郡志(江州)など、他書に引用されるものもわずかにあります

*5:山+喬

*6:女+圭

*7:山+見