次に狙う馬――トランセンド

 この「次狙」シリーズは、原則として、あまり人気にはならないかもしれないけど、あるいは前走は不利等があって着順は悪かったけど、という馬を次に狙うというのが主旨ですが、この馬には言及せざるを得ない・・・。日曜の新潟10R麒麟山特別を圧勝したトランセンドです。これでダートは3戦3勝。2着以下につけたタイム差は合計で2.8秒(!)、着差にすると16 3/4馬身(!!)と、無敵の強さ。すぐに重賞馬になるよ。
 生産者のノースヒルズ*1としては、3歳のなかでは京都新聞杯を勝ったベストメンバーに一番の期待を寄せていたと思うのですが、先にGIのビッグタイトルに手が届くのはトランセンドかも。ちなみに、その京都新聞杯にはトランセンドも出走して、不得意な芝で9着に敗れています。この2頭が同じレースで対戦することはもうないでしょう。
 父ワイルドラッシュ、母シネマスコープ(その父トニービン)という血統。父ワイルドラッシュ・母父トニービンというのは、ユビキタスの2着があったりした中堅馬クリールパッションと同じ血統構成でして、そのクリールパッションも先日の札幌開幕週ダート戦で会心の競馬を見せました。この2頭は同じ舞台で走ることがあるかな。
 祖母がブルーハワイ号ですから、パルスビート号(故サイレンススズカ号らの同期)の甥ということになります。近親にサクラサニーオー号やダンディコマンド号。

*1:ノースヒルズマネジメントトランセンドのオーナーでもあります。