忍者文字

 暑くて外出する気が起こらず、ニュースを見ていたら面白い記事が。神代文字の説明に対するツッコミという無粋なことはしないw

 忍者が暗号に使ったとされる「忍者文字」を印刷したトイレットペーパー「虎之巻」が、伊賀市の印刷会社「上野印刷」から発売された。同社は「トイレの中でも忍者修行に励んで」とPRしている。
 忍者文字は、漢字が日本に伝わる以前に使われた「神代文字が起源とされ、ヘビのような形が特徴。忍者が情報交換に用い、昨年から上野商工会議所観光部会の発案で市内の商店や企業の看板に利用されている。

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100824/CK2010082402000114.html

 ちなみに、こういうものなのですが → 上野商工会議所 どこかで目にしたな、と思っていたら、案の定、篤胤の『神字日文伝』(疑字篇)でした。

(『新修平田篤胤全集 第15巻』、257頁)
 これらについては「右者吉備大臣之略字也。札守神符。或軍事隠符用之。可深秘之者也」(258頁)と言っていますから、「忍者が暗号に使った」云々はたしかにそれに似た伝承が江戸時代にすでにあったようですね。