今日暮れぬ明日も来て見む

今日くれぬ明日もきてみむ桜花こゝろしてふけ春の山かぜ

(金葉集・春・源師俊)
新大系の脚注は「桜の美に耽る心を歌うが、兼盛の歌*1から出るところはない」と手厳しい。まあ、実際そうですが。


途中で春雨が降ってきて、酒盛りをしていたサラリーマンたちも慌ててお開きにしていたよ。
もう一首『金葉集』から。

春雨にぬれて尋ねん山ざくら雲のかへしの嵐もぞふく

(金葉集・春・藤原頼宗
 帰宅してから雨脚がだいぶ強くなった。

*1:けふくれば明日も来て見む梅の花はな散るばかりふくな春風